ダンスを上手に踊るにはリズム感が欠かせません。こちらでは、お子さんのリズム感を養うための練習方法を4つ紹介します。あわせてリズム感がいい人と悪い人の違いについても解説します。リズム感はダンス以外でも役立ちますので、ぜひお子さんと練習してみてください。
ダンスが上手くなるためにはさまざまな要素が必要ですが、そのなかでも外せないのが「リズム感」です。リズム感がなければダンスはただの体操のように見えてしまい、なかなか上達できません。
そこで今回は、お子さんのダンスに役立つリズム感を養うための練習方法を紹介します。これからお子さんにダンスを始めさせようと考えているパパ・ママも、お子さんのダンスがなかなか上達しないなぁと思っているパパ・ママもぜひ参考にしてみてください。
ダンスではリズム感が重要
ダンスは音楽のリズムに合わせて身体を動かします。リズムが取れていないと、音に合わせて踊っている感覚がなく、ただ体操をしているように見えてしまいます。
ダンスの振り付けは音楽のリズムやテンポに合うように作られているため、ちゃんと踊っているつもりでも音からズレてしまったり、抑揚をつけることができません。そのため踊りを覚えていても、ダンスが下手に見えてしまうのです。
子どもでも大人でも本来運動神経がいいのに、ダンスが上手く踊れない人がいますが、これはリズムに合わせて踊れていないことが理由のことが多いです。
また、音楽のリズムは一定ではありませんし、音楽によっても全く違います。そのためリズムを取り続ける力がなければ、最初こそリズムに合わせて踊れていたとしても、曲の途中で変調があったらズレてしまったり、少しずつズレて最後には大きくズレてしまうことがあるのです。
リズム感が良い人・悪い人の違い
リズム感が良い人と悪い人には、どのような違いがあるのでしょうか。
リズム感が良い人
1つの音楽には色々なビートが折り重なっています。特定のリズムだけ聞けば一定なのですが、いろんなビートを一度に聞いてしまうとどのビートを取ればいいのかわかりません。
リズム感が良い人は、たくさん重なっているビートのなかから自分が取るべき1つのビートを聞いて集中することが得意です。ほかのビートに紛らわされずに一定のビートを取り続けることができれば、踊っていてもリズムが乱れることがありません。
またリズム感がいい人は、音がない状態でも一定のリズムを自分で作ることができます。手拍子を一定に取り続けることができるかどうかを試せば、リズム感がいいかどうかをチェックできるでしょう。
リズム感が悪い人
リズム感が悪い人は音を全体で聞いてしまうため、どのリズムを取ればいいのかを見つけるのが苦手です。1つのビートを聞き分けるのではなくどの音もとってしまうため、一定のビートを刻み続けることができません。
音と音の間にある間や音の余韻を感じすぎてしまうため、そちらに気を取られて一定のビートを取ることができないのです。間や余韻はダンスを踊るうえで大切なのですが、それはビートがきちんと取れて初めて成り立つものです。
またリズム感が悪い人は一定のリズムを取るの苦手だったり、1つのパターンのリズムなら取れても変調があることで惑わされてしまったりという特徴があります。音楽にはAメロ・Bメロ・サビ・間奏がありますが、それぞれにリズムがあり、AメロからBメロに変わるときに変調があることも少なくありません。
もちろん規則性はあるのですが、音が変わったことにとらわれすぎてしまうと、変調でリズムが取れなくなってしまうのです。
ダンスに必須のリズム感を鍛える方法
ここからは、ダンスに欠かせないリズム感を養う練習方法を紹介していきます。
1. 音楽を聴く機会を増やす
欧米人はリズム感がいいというイメージがある人は多いのではないでしょうか。これは子どもの頃から16ビートの音楽に慣れ親しんでいることが多いことも影響しています。一方日本の伝統的なリズムは8ビートです。
お子さんのリズム感を伸ばしてあげるためには、まず音楽を聴く機会を増やしてあげましょう。日常生活のなかで音楽を流す時間を増やすだけでも、吸収力の早い子どもは自然とリズムと慣れ親しんでいきます。
2. ジャンプトレーニングをする
実際にダンスをするときはビートに合わせて身体の様々な部分を動かしますが、リズムを養うなら音に合わせてジャンプをするだけでもOKです。ジャンプトレーニングをするときは、音の表拍子と裏拍子のどちらもができるようにしましょう。
パパやママがジャンプするタイミングで手拍子してあげると、お子さんもジャンプのタイミングを理解しやすいです。
3. メトロノームを使ってリズムをなじませる
メトロノームを使って、一定の拍で手拍子を取る練習をするのも効果的です。ダンスのリズム感を養うのであれば、8カウント目にハイタッチをしてあげると身体に入りやすいです。
最初はゆっくりめからスタートして、慣れてきたら早くしたり毎回スピードを変えたりしながら、少しずつリズムを身体になじませます。メトロノームがない場合は、スマホアプリのメトロノームアプリを使いましょう。
4. 手拍子トレーニングをする
表拍子と裏拍子を理解するためには、お子さんとパパやママが1対1になって手拍子トレーニングをするのもおすすめです。まずお子さんに一定のスピードで手拍子をさせます。なかなか一定の手拍子ができないのであれば、メトロノームアプリやBPMアプリを使ってあげると音が一定で取りやすくなります。
パパやママはお子さんに惑わされないように、裏拍子を手拍子で取ります。お互いに音に惑わされないように楽しみながらできるトレーニングです。